十日町市近郷各地

臨済宗、鎌倉の円覚寺派に属す新潟県南魚沼市上野の関興寺。
天正6年(1578年)上杉謙信の没後、景勝・景虎二子による家督相続争いの合戦(御館[オタテ]の乱)がおこり、その兵火のため諸堂が焼失した。
その折、時の住職・雨天是鑑和尚は上杉氏より寄進された大般若経六百巻を味噌桶の中に埋めるように修行僧に命じて、火災から大切な経本を守った。
以来、この味噌をいただくものは大般若経のご利益にあずかり福徳が授かることができると言いはやされるようになり、「関興寺の味噌なめたか」との言葉がうまれたと伝えられています。
ご住職は永く鎌倉円覚寺の宗務総長をなさっていた方で、私の臨済宗のお袈裟はこの方から戴きました。





護国観音
新潟県十日町市と南魚沼市の境、栃窪峠の山頂の護国観音。ビルマ戦没者の供養のために世界平和を願って立てられました。誰もいない峠の山中、
仏師の方が小屋掛けをしてただ一人石を刻んでいました。私は小学生のころ、兄と一緒に4キロばかり離れた峠に通い、その仕事ぶりを見ていました。
私が仏画を描く様になった遠い原点です。

霊峰八海山
修験道の霊場八海山、私の祖父は熱心な山伏の先達だったと伝えられています。

坂戸山
NHK大河ドラマの「天と地」の主人公、直江兼続・上杉景勝が住んでいた坂戸城の遺跡のある坂戸山、十日町市の隣南魚沼市にあります。

関越国境の山。川端康成の「雪国」国境の長いトンネル、清水トンネルはこの山の下を通ります。


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