十日町市近郷各地
臨済宗、鎌倉の円覚寺派に属す新潟県南魚沼市上野の関興寺。 天正6年(1578年)上杉謙信の没後、景勝・景虎二子による家督相続争いの合戦(御館[オタテ]の乱)がおこり、その兵火のため諸堂が焼失した。 その折、時の住職・雨天是鑑和尚は上杉氏より寄進された大般若経六百巻を味噌桶の中に埋めるように修行僧に命じて、火災から大切な経本を守った。 以来、この味噌をいただくものは大般若経のご利益にあずかり福徳が授かることができると言いはやされるようになり、「関興寺の味噌なめたか」との言葉がうまれたと伝えられています。 ご住職は永く鎌倉円覚寺の宗務総長をなさっていた方で、私の臨済宗のお袈裟はこの方から戴きました。 |