大日如来
(一字金輪仏頂尊)

大日如来は、密教において宇宙と一体され、その光明が遍く照らすところから遍照、または大日という。
大日経の教主であり、大日経の説く胎蔵曼荼羅中台八葉院九尊の主である。また金剛頂経の説く金剛界曼荼羅五智如来の中心。真言宗において、究極的には修行者自身と一体化すべきものとして最も重要な仏陀である。不動明王は、密教の根本尊である大日如来の化身と見なされている。
【一字金輪仏頂尊ー大日如来】
金剛界大日如来が胎蔵界日輪三昧の境地にある姿が大日金輪である。
深い瞑想の境地に至った如来が説いた一字の真言ボロンを神格化したために「一字」という。金輪とは転輪聖王のうち最も優れた金輪王を意味し、大日金輪、釈迦金輪とあり、ともに、霊験が極めて優れたことを譬えたものである。
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