妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈

皆発無等等

阿耨多羅三藐三菩提心
かいほつむとうどう


あのくたらーさんみゃくさんぼだいしん
当知是人

功徳不少

佛説是普門品時

衆中
八萬四
千衆生
とうちぜに


 

くどくふしょう


ぶつせつぜ
ふもんぼんじ

しゅうちゅう
はちまんし
せんしゅうじょう
聞是観世音菩薩品
 自在之業
 普門示現

神通力者
もんぜかんぜおんぼ
さつぼん



じざいしごう

 

ふもんじげん

じんつうりきしゃ
爾時持地菩薩
 即従座起
 前白佛言
 世尊
 若有衆生

にじじぼさつ
 





そくじゅうざき
 

ぜんびゃくぶつごん

せそん

にゃくうしゅじょう

具一切功徳 ぐいつさいくどく 念念勿生疑 ねんねんもつしょうぎ  妙音観世音  みょうおんかんぜおん  諍訟経官処 じょうじょきょうかんじょ 悲體戒雷震  ひたいかいらいしん 無垢清浄光 むくしょうじょうこう  真観清浄観 しんかんしょうじょうかん 種種諸悪趣 しゅじゅしょあくしゅ  具足神通力 ぐそくじんつうりき   衆生被困厄 しゅじょうひこんにゃく 雲雷鼓掣電 うんらいくせいでん 玩蛇及蝮蠍 がんじゃぎゅうふくかつ   若悪獣圍繞   にゃくあくじゅいねう    或遇悪羅刹    わくぐあくらせつ    呪詛諸毒薬    じゅうそしょどくやく    或囚禁枷鎖    わくしゅきんかさ   或遭王難苦    わくそうおうなんく  或値怨賊繞   わくちおんぞくねう  或被悪人逐    わくひあくにんちく   或在須弥峯    わくざいしゅみぶ    或漂流巨海  わくひょうるこかい  假使興害意   けしこうがいい  我為汝略説   がいにょりゃくせつ  弘誓深如海  ぐぜいじんにょかい  具足妙曹尊  ぐそくみょうそうそん  世尊妙相具  せそんみょうそうぐ
 


妙法蓮華経
観世音菩薩普門品偈

慈眼視衆生 じげんじしゅじょう  観世音浄聖 かんぜおんじょうしょう  梵音海潮音 ぼんのんかいちょうおん 怖畏軍陣中 ふいぐんじんちゅう 慈意妙大雲 じいみょうだいうん 慧日破諸闇 えにちはしょあん  廣大智慧観 こうだいちえかん 地獄鬼畜生 じごくきちくしょう 廣修智方便 こうしゅうちほうべんど 無量苦逼身 むりょうくひつしん 降雹濡大雨 ごうばくじゅだいう 気毒煙火燃  けどくえんかねん  利牙爪可怖 りげそうかふ 毒龍諸鬼等 どくりゅうしょきとう 所欲害身者 しょよくがいしんじゃ 手足被柱械 しゅそくひちゅかい 臨刑欲寿終 りんぎょうよくじゅじゅう  各執刀加害 かくしゅとうかがい   堕落金剛山 だらくこんごうせん 為人所推堕 いにんしょすいだ 龍魚諸鬼難 りゅうぎょしょきなん 推落大火坑 すいらくだいかきょう 聞名及見身 もんみょうぎゅけんしん 歴劫不思議 りゃつこうふしぎ 偈答無盡意 げとうむじんに 我今重問彼 がこんじゅもんぴ
福聚海無量 ふくじゅかいむりょう  於苦悩死厄 おくのうしやく 勝彼世間音 しょうひせけんおん 念彼観音力 ねんぴかんのんりき 濡甘露法雨 じゅんかんろほうう 能伏災風火 のうぶくさいふうか 悲観及慈観 ひかんぎゅうじかん 生老病死苦

しょうろうびょうしく  十方諸国土 じつぽうしょこくど 観音妙智力 かんのんみょうちりき 念彼観音力 ねんぴかんのんりき 念彼観音力 ねんぴかんのんりき 念彼観音力 ねんぴかんのんりき 念彼観音力 ねんぴかんのんりき 念彼観音力 ねんぴかんのんりき 念彼観音力 ねんぴかんのんりき 念彼観音力 ねんぴかんのんりき 念彼観音力 ねんぴかんのんりき 念彼観音力 ねんぴかんのんりき 念彼観音力 ねんぴかんのんりき 念彼観音力 ねんぴかんのんりき 念彼観音力 ねんぴかんのんりき 心念不空過 しんねんふくうか 侍多千億佛 じたせんのくぶつ 汝聴観音行 にょちょうかんのんぎょう 佛子何因縁 ぶつしがいんねん
是故応頂礼 ぜこおうちょうらい 能為作依怙 のういさえこ 是故須常念 ぜこしゅじょうねん 衆怨悉退散 しゅうおんしつたいさん 滅除煩悩焔 めつじょぼんのうえん 普明照世間 ふみょうしょうせけん 浄願常譫仰 じょうがんじょうせんごう 以漸悉令滅 いぜんしつりょうめつ 無刹不現身 むせつふげんしん 能救世間苦 のうくせけんく 応時得消散 おうじとくしょうさん 尋聲自回去 じんしょうじえこ 疾走無邊方 しつそうむへんほう 時悉不敢害 じしつぷかんがい 還著於本人 げんじゃくおほんひん 釈然得解脱 しゃくねんとくげだつ 刀尋段段壊 とうじんだんだんね 咸即起慈心 げんそくきじしん 不能損一毛 ふのうそんいちもう 如日虚空住 にょにちこくうじゅう 波浪不能没 はろうふのうもつ 火坑変成池 かきょうへんじょうち 能滅諸有苦 のうめつしょうく 発大清浄願 ほつだいしょうじょうがん 善応諸方所 ぜんのうしょほうしょ 名為観世音 みょういかんぜおん

妙法蓮華経観世音菩薩普門品現代文    

無尽意菩薩がたずねると、妙なる相をそなえたお釈迦さまは、偈によって無尽意菩薩にお答えになりました。
無尽意菩薩よ、観世音菩薩の修行が、もろもろの方角や場所に適応していることをよく聴きなさい。
その大いなる誓いは海のように深く、無限の時間をかけても考えを及ばせることは不可能である。何千億もの無数の仏に仕えて、偉大なる清浄の願いを起こした。私はそなたのために、わかりやすく説明をしよう。
観世音菩薩の名前を聞き、その身体を見て心にしっかりと観世音菩薩を念じ、無為に過ごすことがなければ、どんな苦しみをも滅することができるであろう。
例えば、人を害する心を持つ者によって、燃えさかる大火の抗に突き落とされるようなことがあったとしても、観世音菩薩を念じれば、火の抗は池にかわるであろう。
或いは大海に漂流して、龍・魚・鬼などの餌食になるような目に遭ったとしても、観世音菩薩を念じれば、波も呑みこむ事はできないであろう。
或いは須弥山のような高い峰から人に突き落とされるようなことがあったとしても、観世音菩薩を念じれば、太陽のように空中にとどまるであろう。
或いは悪人に追われても、或いは金剛山から突き落とされたとしても、観世音菩薩を念じれば、一本の毛でさえ傷つけることはないであろう。
或いは賊が取り囲み、それぞれに手にした刀で斬りかかってきたととしても、観世音菩薩を念じれば、ただちに賊は慈悲の心を起こし、難を逃れるであろう。
或いは国王に苦しめられ、その命令で死刑にされようとしたとしても、観世音菩薩を念じれば、処刑人の刀は幾つにも折れてしまうであろう。
或いは首枷・手枷・足枷などで囚われたとしても、観世音菩薩を念じれば、枷はほどけて自由の身になるであろう。
或いはだれかに呪われたり、諸々の毒で殺されそうになったとしても、観世音菩薩を念じれば、呪いや毒は逆にそれを仕掛けた本人に着くであろう。
或いは害をおよぼす悪羅刹や毒龍、もろもろの鬼類に出会ったとしても、観世音菩薩を念じれば、いずれにおいても危害を加えられることはないであろう。
或いは、もし鋭い牙や爪のある悪獣に取り囲まれたとしても、観世音菩薩を念じれば、たちまち遠方に退散するであろう。
或いは毒を煙火のように吐く蜥蜴・蛇・蝮・蠍に出会ったとしても、観世音菩薩を念じれば、その声を聞いて逃げ去っていくであろう。
或いは突然、雷鳴が轟き、稲妻が走り、霰や大雨に遭ったとしても、観世音菩薩を念じれば、ただちに消散するであろう。
人々が困難を被り、無量の苦しみに責められたとしても、観世音菩薩は不思議な知恵の力で、あますところなく人々を救ってくださるであろう。
不思議な神通力をそなえた観世音菩薩はどこにでも姿を現し、知恵と方便で、悪鬼、地獄、餓鬼、畜生、さらに生老病死苦などあらゆる苦しみから人々を救っていくだろう。
観世音菩薩には、真の観想・清浄な観想・広大な知恵の観想・憐れみの観想・慈しみの観想がそなわっているため、常にその姿が現れることを願い、仰ぎ見るべきである。
観世音菩薩は、無垢清浄に光り輝く知恵の光と、災いのすべてを救う火の光で、この世を照らす。観世音菩薩は悲の体と慈の心をもって、あたかも雷鳴が轟いて大きい雲が雨を降らせ草木を育成させるように、甘露の法雨を注ぎ、人々の煩悩の炎を消す。
訴訟を公の場で行ったり、戦場で恐れているときにも、観世音菩薩を念じれば、諸々の怨念はことごとく退散するであろう。
観世音菩薩の声は、私達が耳にするどんな音よりもすばらしい。だから常に念じなさい。
たとえ、わずかであっても、疑ってはいけない。観世音菩薩という清い聖は、苦悩・死・厄に見舞われたとき、最後のよりどころになるのだから。
観世音菩薩は、すべての功徳をそなえた慈しみの眼で私達を見ていらっしゃる。その福徳の大きさは、海のようにはかりしれない。だから御足を頭にいただいて礼拝するのである。
そのとき持地菩薩が座から立ち上がり、釈尊の前に出て申し上げた。「世尊よ、もし人々がこの観世音菩薩品に説かれる自由自在な行為、あらゆる所で示される神通力のことを聞いて信仰すれば、この人の功徳は大変なものでありましょう」
釈尊がこの普門品をお説きになったとき、8万4000人の衆生はみな、このうえない悟りを求める心を起こしたのである。

inserted by FC2 system