三条凧ばやし

新潟県の古謡

ハ ヤレ ヤレ ヤレ ヤレ

三条名物 凧揚げばやしは 
元禄五年の 男の節句に
陣屋さむらいの トントンたちが 
揚げるイカみて 鍛冶屋の小僧め 
負けてなるかよと ぼろイカ揚げりゃ
親があとから ヤレヤレヤレと 
小屋の空樽 引きずり出して
ボッコレル程に はったきながら 
勢声かけたが この囃し ソレッ

とんびトロロよ おお風だせや
あとで豆炒って くれるゾエ
ア ヤーレコーリャドッコイショ
ソラ勝った方がいい






ハ ヤレ ヤレ ヤレ ヤレ


とんびトロロが 大風だした
吹けや揚がるぞおらが凧
アヤーレコーリャドッコイショ
ソラ勝った方がいい


ハ ヤレ ヤレ ヤレ ヤレ


飛んだ奴凧一里も二里も
おらが六角凧の力見よ
ア ヤーレコーリャドッコイショ
ソラ勝った方がいい

ハ ヤレ ヤレ ヤレ ヤレ

守門おろしを かたせに受けて
揚がる六角凧は 越後一
ア ヤーレコーリャドッコイショ
ソラ勝った方がいい
       
ハ ヤレ ヤレ ヤレ ヤレ


新潟県三条市の凧は、江戸時代から伝わる六角凧と呼ばれる種類のもので、
 侍の顔が描かれていて、大きいものでは縦4.24m、横2.17mもあります。
 三条では毎年、端午の節句の日に『市民凧あげ大会』が行われていますが、
『三条凧ばやし』はその時に歌われています。







inserted by FC2 system