鳥追い唄
新潟県十日町地方 小正月行事
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1
あの鳥ャどっから追ってきた
信濃の国から追ってきた
何もって追ってきた
柴抜いて追ってきた
一番鳥も二番鳥も
飛立(たち)やがれホーイホーイ
ホンヤラホンヤラホーイホーイ
2
おらが浦の早稲田の稲を
何鳥 (なにどり) がま食らった
すずめ鳥がま食らった
すずめ諏訪鳥
飛立(たち)やがれホーイホーイ
ホンヤラホンヤラホーイホーイ
毎年1月14日の夜から15日の早朝にかけて、鳥追い行事が行われます。
鳥追い行事では、それぞれの町内ごとにホンヤラドウとよばれる雪の家がつくられます。ホンヤラドウは、おわんをひっくり返し、中をくりぬいたような形のものや、積
(つ)
み上げた雪かべで四角い部屋をつくり、シートや木の板で天井をはったものがあります。
14日の夜、子どもたちはストーブやこたつを中に持ち込んで、暖
(だん)
をとり、ごちそうを食べながら、夜ふけまで遊びます。ころあいをみて、隊列
(たいれつ)
を組み、拍子木
(ひょうしぎ)
を打ちならしながら、「鳥追い歌」を歌って町内をまわりました。
「鳥追い歌」の歌詞
(かし)
は、しゅうかくの季節に作物を食べあらす害鳥を追い払い、豊作を願う内容です。
昔は、畑や田んぼでとれる作物のしゅうかく量も今より少なかったので、鳥に作物を食べられるというのは、大きな心配ごとだったのです。昔にくらべ、「鳥追い歌」はあまり歌われなくなりました。しかし、ホンヤラドウだけは今でも子どもたちの冬の楽しみとしてさかんに行われています。
「雪国とおかまち」サイトからの引用です。